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  インプリウム  ― Imprium ―

  【インプリウム】

  〜幻想神話祈譚〜

― 翼をもった神秘の馬 ―

 

父 ???
母 ???
母父 ???

生年:????
性別:???
毛色:白毛?
国籍:ハカス共和国
生涯成績:〆

彼方はペガサスやユニコーンの存在を信じているだろうか。
実際、彼らは空想上に生きる白昼夢の産物でしかありえないはずなのだが、絶対的にそうとは思えない…いや思いたくない心理が、全人類の、胸奥の深層部分には、確かに潜在している。

今回紹介する馬は、実在した可能性がある…というもので、上記写真も信憑性に疑問符が纏わり付くものなのだが、この地球(ほし)が見つめ続けてきた奇蹟の一端に、彼の息吹が芽吹いていた可能性を残す狆抬瓩箸靴鴇匆陲靴討こう。


                            

“角が生えた馬”…これは確かに実在している。角馬、一角獣に関しては『展示室』のコーナーや『奇跡の名馬』「セイクリッドホルン」の項で幾度と無く論述・述懐している通り、立派な角であろうと無かろうと、その派生原因はエーラス・ダンロス症候群(エーラス・ダンロスしょうこうぐん、英: Ehlers-Danlos syndrome)に求められる訳であるが、その詳述を以下に記しておこう。

  
 〔セイクリッドホルン〕


≪エーラス・
    ダンロス症候群≫
コラーゲン線維形成機構の異常を原因とする症候群。皮膚無力症、皮膚脆弱症、過剰弾力性皮膚とも呼ばれる。皮膚の過伸展、脆弱性、血腫が認められ、間擦部の増大により掻痒を示す。臨床症状、皮膚伸展率の測定により診断する。クッシング症候群、皮膚弛緩症、後天性皮膚脆弱症候群との鑑別が必要。特異的な治療法はない。

この症状をもろに被った例というと、世界に多数存在しているのである。
それが翼を持った猫や、角が生えた老人、一角羊、尻尾が生えた少女、そして…角が生えてきた馬…という訳である。

 
〔翼猫:世界各地で発見される。見せ物小屋やサーカス場で販売されていたこともあった他、所有権を巡って争いが起きたこともあったという〕

  
〔奇妙な毛色の仔馬〕



また突然変異により角や翼が発現した類例も存在しており、2008年の6月13日にはイタリア中部トスカーナ地方の自然保護区で、頭の中央に1本の角を生やしたノロジカが見つかった。この一角鹿は突然変異とみられているが、専門家の話しでは、「同様の変異が過去にもあったはずで、伝説のユニコーン(一角獣)のモデルになったのでは」と指摘する向きもあるようだ。

  
〔頭の左右のどちらかに1本の角を持つ変異はこれまでもあったが、中央に1本だけの変異は極めて珍しい。このシカは保護区の職員らに「ユニコーン」と名付けられたという〕


いずれにしろ、翼を持った…いや持たされた馬が、どうやら実在していたらしい。
それが“インプリウム”という馬で、ロシア領のハカス共和国付近、もしくはロシア・アジア圏の何処かで棲息していた可能性が考えられるという。
しかし、この馬、翼をもって空を舞うことは不可能だったらしく(これは翼猫にも共通する部分である)、我々が夢想するような天馬のように天翔けることは絵空事にすぎなかったようである。



                         




晩霞の如き朧げなる断片的古文書の片隅にのみ面影を留める伝説の天空馬は、
きっといま、永遠という瞬間のこの時を、翔舞し続けてゆくのだろう―
人類がこの碧青の宇宙(そら)へと大いなる望夢を抱く限り、きっと―――。





☆インプリウムは突然変異により誕生した翼馬なのか、生物学や遺伝子実験により生み出された翼馬なのかは、永遠の謎である。しかし、後者である可能性が高いと思われているようである。

                             



〔ペガサスのぬいぐるみ。天馬の関連商品は実に多く見受けられるが、これも我々がペガサスへと向ける憧れにも似た心情の裏返し…映し鏡の現れとは言えないだろうか〕


☆扉写真はインプリウムのものと口伝されている写真なのだが、撮影年代・撮影者の両者とも不明であるため、どうにも信憑性が低い。






                               

奇跡の名馬 (東欧・ロシア・アジア圏の名馬) * 05:21 * - * - *

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