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ラカマルゴ  ― La Camargo ―  

  【 ラカマルゴ 】

   〜舞姫光臨〜

―フランス競馬
     史上最強牝馬―


父 チャイルドウィック
母 ベレッボンヌ
母父 ジョリーフライアー

生年:1898年
性別:牝
毛色:鹿毛
国籍:フランス
生涯成績:34戦24勝[24-6-1-3]
主な勝鞍:フランス牝馬三冠[プール・デッセ・デ・プーリッシュ(仏1000ギニー)、ディアヌ賞(仏オークス)、ヴェルメイユ賞]、カドラン賞、ガネー賞、フォレ賞、コンセイユ・ムニシパル賞ほか

400年という宇宙のごとき厖大なる歴譜の中、万民との邂逅と逢瀬を重ねた幾千もの瞑妃たち。幽艶なる女傑・女帝・女王たちの愛吟せしゴスペルの中、そよぐ我々の記憶。
果たして「史上最高究極の名牝」、その桜冠・称号が相応しい姫君は、一体全体、どの馬になるというのだろうか。
あらゆる書肆へと足を運び、典籍・珍書のドアと叩き、姿無き語りべの神話を傾聴し続けた。そうした葦編三絶を重ね、沈思・潜思の果てに咫尺(しせき)することの出来た瞑王妃たち。その探求の旅路は、暗漠たる夜の大海で探海灯を燈し、人魚を探すような苦心惨憺たる奇行であった――。


〔多種多彩な文献資料、インターネット…あらゆる書簡へと見聞を深めるに使った時間は計り知れないものがある〕

          
〔それでも知りたいと思う魅力に満ちた名馬たちとの対峙〕


荘厳なる旅の果て、浮動したる記憶の桃源郷を舞台に聖歌を詠唱していた偉大なる牝馬たち…。
それは54戦全勝のキンツェムであり、聖女ヴィラーゴであり、ビーズウイング、アリスホーソーン、ショットオーヴァー、セプター、そして究極女后エレノアのような古欧の貴婦人たちから、炎熱の情熱渦巻く国スペインの三冠馬トカラ、異国情緒漂うトルコの四冠プリンセス・ミニモたちであった。
また米国へと視界を移してみても、54戦42勝のアリエル、伝説の白駒リールからミラクルガール・ラフィアン、ミスウッドフォード、インプ…中南米に至ってはウルグアイのイェルバアマルガ、アルゼンチンのラミッション、モウチェッテ、ブラジルのインメンシティ、ジョワサ、ジャマイカ三冠のシンプリィーマジックからバルバドス三冠馬のゾウク…同じく南半球はオセアニアにおいてもデザートゴールド、アフリカにおいてはティンセルタウンと…遙玉たる綺羅星たちが、キラメキにトキメキを重ね、燦然たる威光を夢光年の彼方まで輝かせている。

                               








さて、千思万考をいくら深慮し廻らして見ても、史上最強牝馬が誰であるか…それは永遠に答えの見つから無い宇宙の謎への追想に似ている。その答えは一人ひとりの胸奥、そっとしておくことが結局はベストアンサーなのかもしれない。
しかし一部条件付けることで、一定の最強馬候補を推定することは可能である。
ザルカヴァ、アレフランセ、オールアロング、ダーリア、そしてセメンドリアといった歴史的名女優たちの影で、私が「フランス競馬における史上最強牝馬」と思慕するのが、本馬ラカマルゴである。

ラカマルゴが生まれたのは遥か昔、18世紀も後半、1898年のことであった。
幼少時から衆意の期待値はそれほどでもなかったが、群俗が僥倖し続ける最強馬となるため、手塩に掛け涵養された彼女は国の禍福に揺り動かされ続ける殷賑の救世主となる。
この馬の深潭に秘めたる超絶無比のポテンシャルは、成績を見れば一目瞭然。
クラシックではプールデッセデプーリッシュ(仏1000ギニー・芝1,600m ※日本で言う桜花賞)、ディアヌ賞(芝2,100m)、ヴェルメイユ賞(芝2,400m)のフランス牝馬三冠。古馬になるとその焔烈なる能力を剥き出しに快進撃を開始。ガネー賞(芝2,100m)、フォレ賞(芝1,400m)、コンセイユムニシパル大賞(芝2,400m 2回)、さらにはカドラン賞(芝4,000m)でも大圧勝。距離性別不問、無双の“強さ”と“速さ”とを見せ付けた。また国外でも暴虐性は合いも変わらず、傑出した存在感で他馬を圧搾し、嫣然たる様子で睥睨するような素振りすら見せた。バーデン大賞(芝2,400m)では鞍上の指示に相槌を打つように俊敏に反応し、競合相手を引き離してゆくラカマルゴは莞爾する美少女のように美しく艶やかであった。



夢寐から醒める暁光の朝。瞼の奥、鼓吹する残夢に舞姫のぬくもり。
心の琴線に触れる理想の王女がそこにはいた―――。


                 
                         


☆ラカマルゴはセントサイモン系(父父がセントサイモン)で、名牝ポカホンタスの5×5×5の多重クロスを内包している。

☆競走成績だけでなく、繁殖牝馬としても秀逸なものを残した。マシーン(アスコットゴールドC、凱旋門賞)やリージェントストリート(フォレ賞)らは彼女の血を引く強豪馬だった。

   


☆短距離から3,000mを超えるような長距離までの、幅広い適応能力を見せてGI級競走をものにしている。また活躍期間も長い。欧州競馬のみならず、世界競馬全体で各距離のスペシャリスト化と早期引退の傾向に拍車が掛かる昨今、このような女傑が出現することはかなり稀有となってくることは間違いない。





           

奇跡の名馬 (仏国・独国・伊国・愛国の名馬) * 06:35 * - * - *

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