<< 炭鉱馬物語 / main / グリァーグルーグルー >>

マラ −Mara−   

   【 マ  ラ 】

〜プラチナム・
      ファントム〜

―史上最強の白アラブ姫―



父 アンカー
母 ミューミア
母父 調査中

生年:2001年
性別:牝
毛色:芦毛
国籍:カザフスタン共和国
生涯成績:20戦17勝[17-3-0-0]

ロシア革命後、赤軍の傘下でカザフ・ソヴィエト社会主義共和国という国家編成の過渡期を経由して1991年12月16日に独立を果たしたのが、現在のカザフスタン共和国である。
テュルク語で「放浪の民」を意味するこの国家名に同じく、青天の霹靂、ロシアからフラリと姿を現した1頭の白い牝馬に、カザフスタン競馬界は震撼することとなる。


〔マラは日本で言うなればマル外のアラブ馬という非常に珍重なケースということになる〕


連戦連勝――。常勝の夜警が今日も鳴り渡る――。逃げようと追い込もうと最後は完全独走。カザフスタン史上最強の競走馬が2003年、東欧の辺境の地で、高らかに凱歌を唄い続けていた。
彼女の名はマラ。純血100%のロシア産アラブ馬で、クレノーヴォースタッドに白雪と共に舞い降りた。2歳時、カザフスタン出身のオーナーに買い取られ、かの地にやってくると神絶なるそのポテンシャルを漸開させてゆく。

  
〔その峻烈な能力はサラブレッドをも凌駕するほどのインパクトだった〕


2003年にデビューするや、圧倒的な強さで大差勝ちの連続。唯一敗れたレースも出遅れや装備品のトラブルで二重以上に不利が重なった1戦のみで、その時すら2着に食い込んできている。
圧巻は2004年。なんとカザフスタンオークス、カザフスタンダービーと連戦しどちらも後続が霞むほどの大楽勝。その強さはもはや周囲から蛇蝎視されるほどになっており、「アラブではなくサラブレッドではないのか」というありがちな疑念も鬼胎されてしまうほどであったという。
しかし、衆意は180度反対で白金の女神を持て囃し、拍手喝采で激賛。あっというまに最強牝馬から歴史的名馬へ、そして引退時には“伝説”や“神話”級の名馬へと昇華していた――。

白い伝説のアラブ馬というと、チリのオールドボーイが有名だが、この幻影の白雪姫は彼に匹敵するほどの神威的競走能力を抱擁していたのかもしれない。


〔引退後のマラ〕

今は月光の嵐と銀雪が凪がれ往く伝説の中、神話は民俗の中、心音と共鳴し、生き続ける…――。


  
〔オールドボーイは36戦33勝2着2回3着1回。チリ伝説の名馬だ。ビュウビュウという風雪を譜線に、彼女の残し去った驚愕の戦跡は伝説として刻まれてゆくのだろう〕




 

☆マラは2歳時に最優秀2歳アラブに選出され、3、4歳と文句なしの年度代表馬に選出された。また世界アラブホース機構(WAHO)は外国産馬となるにもかかわらず、カザフスタンの最優秀アラブに本馬を選出した。競走馬のアラブが選ばれるのはかなり珍しく、対象国の当該国産限定で表彰というルールを翻しての受賞だけに、いかにこの馬が抜きん出ていたかが覗えてくる。


〔マラが受賞した最優秀アラブのトロフィーロゴ〕


  
〔カザフスタンの乗馬風景〕


   

奇跡の名馬 (東欧・ロシア・アジア圏の名馬) * 21:13 * - * - *

スポンサーサイト

- * 21:13 * - * - *