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ハルモニウムスカイ   【うみねこ博物館宝物資料記録庫】 ―馬民俗アーカイヴス―



  
すべての記録と記憶の調和する空の世界。
ここは馬に関する古知識を保管する博物館の別館になります。
随時更新。どんどん増えてゆくウルトラマニアック馬ワールドにどっぷりと浸ってください。


馬/競馬の知識所蔵庫
  
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馬民俗アーカイヴス


競馬界の民俗
〜忌み言葉と爛殴鵐ツギ瓠

爛殴鵐ツギ瓩録佑日々生活を送る中で生まれ紡がれる民俗の一つである。
漢字で書くと「験担ぎ」。元々の語源は「縁起をかつぐ」で、その昔、逆さ言葉が流行った時代に遡及するという。逆さ言葉で、「えんぎ」→「ぎえん」、さらに変化して「げん」になったという説が有力である。また、「験(げん)」とは、修験道で仏道修行を積んだ効果のことだともいわれている。これらのその意味があいまって、以前に良い結果が出た時の行為と同じことをして、今回も良い結果が出るように祈りを込めるという形で使われるようになったという。
競馬の世界には、そんな禁忌が多く存在する。
ある古老いわく…かつて競馬当日の朝、味噌汁だけは絶対に作らなかったという。
これは「勝負にミソをつける」との言葉のあやからくる物で、いわばゲンがよろしくないとのことなのだという。味噌汁はダメだが、豚汁は大いに結構だったとか。それは…「トントン拍子に勝つ」との語呂合わせ(笑)。競馬の世界は常に勝負事が取り巻く上、閉鎖的社会がそこに形成されていることも相まって、忌み言葉やジンクス、縁起担ぎが非常に多い。



その他の風習では、競馬が終わるまでは洗濯を控えたり、関係者の肩を叩くのもNGとされた。
これは「ツキを落としてしまうため」だという。
また夜家へクモが入ってきた時、一般の習俗からすれば「夜のクモは泥棒グモだから殺せ」とか、「不吉の象徴」とされれるが、競馬界では真逆。「ヨクモきてくれた」と言って大喜びし、神棚に上げるのだという。
こんな話もある。朝ヒゲを剃っていて、うっかり手を滑らせ顔を切ってしまうと「カネが入った」と一喜びするものだとされる。
ちなみにパドックで馬の尻に見かける「盛り塩」だが、通常の塩ではサラサラしていてとても盛れない。盛り塩をするには昔からの“荒塩”を入手する必要がある。


琉球馬民俗譚
現在の沖縄はかつての馬の名産地である…と聞けば、現世を生きる常民は皆訝しげに眉を顰めることだろう。
かつて盤古の時代、琉球王朝の頃、中国との貿易における重要品目は馬と硫黄であった。
馬が記録上交易に登場してくるのが洪武5年(1372年)、朝貢貿易が封切られた年で、洪武7年には40頭の馬が中国側に買い取られている。そしてなんと洪武16年には983頭もの馬たちが遠く東シナ海を越えた。これだけの頭数が生産されていたということは、それなりの生産技術や風土があったからに他ならず、相当な名馬も武帝へと献上されていたという。どうやら明代の琉球は重要な馬の輸出地としての役割をになっていたらしい。その生産地は読谷・宮古で、王府直営の牧場があったとされる。

≪沖縄独特馬文化≫
ムイスウ
その昔、1950年代ごろまで、馬売り買いの仲介を果たすウマバクヨウというという職があった。それまで所有していた馬を売り、新しい馬が来ると、家族はもちろん近隣住民総出となって喜んで盛大に迎えたという。きっとカチャーシーを皆で踊り、馬を愛撫したのであろう。ご馳走としてイワシ缶詰入りの
ソーメンチャンプルーが振舞われたという。

馬の病気
ネーラ
関節に何らかの障害が生じ、歩様が乱れる病気。

イーゴー
皮膚が爛れる病気。

その名称だけでも奇異な感覚を覚えるが、その治療法がまた独特。例えば、前出のネーラの治癒法というのが、野原で脚に縄をかけ、引き倒して蹄の中央部から鋭利な刃物で血を採るというもので、ネーラの主原因とされる悪い血を引き抜く方法なのだという。
蹄といえば、馬蹄鍛冶まで馬を連れ、馬蹄を新調してくるのは子供たちの仕事だった。
子供たちは馬に乗り遊び、馬耕など仕事の手伝いもする一方、仲間同士で馬を自慢しあったのだという。

ドウドウ馬
沖縄の結婚式の婿入儀礼の奇習。
杵を馬に見立て、それに花婿を乗せ、村の人々が囃し立てて花嫁の家へと向うという民俗で、研究発表がされていない、民俗学における未開の地でもあるこの風習は、生殖繁盛を主眼においた呪術的儀式であるとされる。
ドウドウ馬は読谷村喜味、知念村手堅、首里、那覇で伝わっており、その様相は勇壮の域を超え、激昂した猛々しいほどで、卒倒する者もいたほどだったという。
民俗学的見地から考察するに、馬は魔除け・精力の強い動物の象徴でもある傍ら、神の依り代でもあることは再三再四述べていることで、杵は男根のシンボルと見做すことが出来よう。どうやら、やはり子宝繁栄を祈願する風俗文化の一つと言えそうだ。



 ◆ 伊豆大島

伊豆大島に3頭だけ暮らす馬の一頭。ウルマという名前で、沖縄県八重山諸島の最果ての島与那国からやってきた。1998年に来島。島の観光産業に貢献する貴重な存在である。

 ◆インフェルノの写真◆
ついに入手。カナダ最初の名馬にして最強クラスの伝説の名馬、インフェルノ
彼の詳細は『奇跡の名馬』をご参照ください。


気性はセントサイモン以上に荒く、暴漢の如しだったというインフェルノ。
地獄の業火の名を授かるにふさわしい荒馬だったようだ。
心臓も巨大で馬体も…なるほど、あのファーラップを想起させるような巨躯である。


超ディープなマニアック馬情報を続々とこの書庫へと記していきます。ぜひぜひご期待ください。

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