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与論島の昭和浜競馬


与論島昭和競馬

鹿児島県、奄美諸島の最南端に浮かぶ、与論島。
「東シナ海の真珠」とも言われるこの南国の楽園にも、競馬はかつて行われていた。

美空以前、うみねこさんがこの島にいる元競走馬シンセイとセキトに会いに行った時はまだ調査不足もあり明らかになってはいませんでしたが、今回奄美の馬民俗踏査により競馬の記録が発見できたので、お知らせします!


時は昭和30年代、まだ農業の機械化・モータリーゼーションの波が押し寄せる以前、与論島においても馬は農耕、および交通手段、そして荷物運搬の駄載として大活躍していた。
そんな与論の町に、娯楽の一環として競馬があった。年に一度、広い砂浜を舞台にしての競馬大会が催され、老若男女が大いに賑わったのだという。
どの砂浜で行われていたのか、賞品やルール、参加していた馬の詳細については現在調査中だが、知る人ぞ知る島民だけの楽しみだったようである。
写真はその宣伝を行う馬車のパレードの様子を写した貴重な一枚。
写像から見るに、馬に星や鼻白があること、蹄が大きく丸みを帯びている事等の身体的特徴や使われている馬具の様相からして、これらの馬は日本在来種とアングロアラブ、サラブレッドの混血種ではないかと推察される。
この競馬大会がいつ頃まで開催されていたのかは定かではないが、機械化の波が馬たちの存在を侵食していった昭和40〜50年代以降には消失していたのではないかと思われる。


青く透き通った珊瑚礁の海を背景に、白い砂浜を駆ける爽快な南国競馬が、小さな島で催されていたことを、いま知るものはいない―――。

 

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