<< パノプリア / main / ルピアームウイング   〜未来邂逅2010〜 >>

ラヴミーテンダー

 【ラヴミーテンダー】

   〜魔法の言葉〜

―ドイツ・アラブ
      競馬の名勇―



父 バローデカーボンヌ
母 グラン
母父 アロマット

生年:1999年
性別:牡
毛色:鹿毛
国籍:ドイツ
生涯成績:26戦15勝[15-2-2-7]

ドイツにおけるアラブ競馬と聞いて、“パッ”と目に浮かぶ名馬というと…瞬時に名を上げることができる方は、相当に深い…マリアナ海溝並みに見識の深い競馬ファンだと胸を張って明言していいだろう。ただし、2007年…近年まで大活躍を見せ続けた輿望の名馬…彼の名は覚えておいて頂きたい。
ラヴミーテンダー…1度は誰しもが目に…いや耳にしたことがあろうこの名称。そうエルヴィス・プレスリーが歌い上げ、1956年に大ヒットした、あの有名なラブソンブである。日本語に訳すと「優しく愛して」となるこの曲の原曲は"Aura Lee"というフォークソングで、日本では峰純子さんが唄っていた。峰さんがジャズ・ボーカル大賞に受賞した1999年、この星へと生をうけたのが本馬、ラヴミーテンダーなのである。


〔『優しく愛して』1956年:エルヴィス自身が主演の映画。監督はロバート.D.ウェッブ。あの曲もこの映画の中歌い上げられる〕

ラヴミーテンダーはオランダ生まれ。
その後、ドイツの地を踏み、競走馬としてのデビューを果たす訳であるが、とにかく他のアラブとは桁違いの俊傑であった。
この馬との邂逅を果たすことのできた関係者とファンは、今も心酔しきった面持ちで彼の神話を語り合う。
2003年に競馬場へと来臨したラヴミーテンダーは、快捷なモーションで他を翻弄してみせる。大崩れすることを知らず、最後の100m付近から発揮する陽舞かつ捷烈なまでの“切れ”と、怪力乱神の勝負根性は、既来のドイツアラブとは明白明瞭なまでに差異が見られるものだったという。


〔ナイトレースで大楽勝するラヴミーテンダー〕


〔凱歌を上げたラヴミーテンダーと、同馬を労う陣営・関係者一同の様子〕


2004年、ラヴミーテンダーは向かうところ敵無しの猛進撃を見せ、赤子の手を捻るほども簡単にチャンピオンの座へと就任。近年最強のアラブはラヴミーテンダーで不動であろう。それ程の名馬であった。
日本では既に潰裂してしまったアラブ競馬であるが、幾多もの玉泡の名馬たちが現れては消え、浪漫譚を砂時計へとその叙情詩を告辞していった。
過ぎ去ってゆく時間と日常の中、その存在は泡沫そのもので、時が経つに連れ、少しずつ薄れ、やがては歴史という巨人に風食されてゆく―――。

いつまでも心の中忘れたくないものがある。

家族のこと。

友だちのこと。

今も大切な「あの人」のこと。

そっと、そっと呟くその言葉…―――


“Love me tender…”


アラブ馬たちの幽遠なる孤独なるメモワーズ。
いつまで消えずに残るかは、今を生きる我々の想い一つ。


運命の天秤に懸けられた天使たち。


春風満面の笑顔とぬくもりが、爛薀凜漾璽謄鵐澄辞瓩砲呂△辰燭里もしれない。その音韻に、歌曲に、さらには馬にも、そして…その言の葉そのものにさえも――。


魔法の言葉…『ラヴミーテンダー』


その胸奥の底影、キラり煌く瞬きは不思議な“恋奏”をいつの日か奏でた―――。




奇跡の名馬 (仏国・独国・伊国・愛国の名馬) * 21:46 * - * - *

スポンサーサイト

- * 21:46 * - * - *